北前船をはじめ、古くから港町として栄えた敦賀は、かつてヨーロッパとの交通の拠点としての役割を担う、ヒト・モノ・文化が交わるまちでした。ポーランド孤児や「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した時に、当時の敦賀の人たちが温かく迎え入れることができたのも、そんなまちの素地があったからかもしれません。

街並みの多くは空襲によってなくなりましたが、孤児やユダヤ難民を受け入れた人道の港のエピソードは、物証とともに残されています。リンゴを配ったり、銭湯を無料で開放したり…当時の敦賀の人は、それぞれにできることを態度で示しました。こうしたエピソードは、私たちにとっての誇りです。

11月3日にリニューアルオープンする敦賀ムゼウムは、人道の港としての歴史を記録し、後世に伝える施設です。

多様性が求められる時代。当時の敦賀の人ができたように、それぞれの立場でできることを考え、実践していくことが大切だと思います。

それぞれが、できることを。
人道ウィークで、こんなことをやってみます。

みんなで作り上げるイベントに♪

子どもたちと一緒におもてなし活動に取り組んでいる人たち、安心して子育てができるよう支援活動をする人たち、地域の食をたくさんの方に味わってほしいと活動する人たち、ストリートカルチャーに親しんでほしいと思う人たち、音楽を通していろんなことを伝えたいと思う人たち、金ヶ崎緑地をもっと魅力的な場所にしようと考える人たち、敦賀のまちを盛り上げようと新しい挑戦をしている人たち…
人道ウィークでは、敦賀で頑張っているいろんな人たちといっしょに、運営する人も参加する人も、みんなが楽しめるイベントを目指します。

港町で世界を感じる。音楽と遊ぶ一日♪

「JINDO音楽祭」開催!いろんな人が行き交った開かれた港町を彷彿させるように、ジャンルレスで多様な音楽をフリー(無料)でお楽しみください。

金ヶ崎緑地で、思い思いの時間を♪

リラックス、エンジョイグッズのフリーレンタル。
おもちゃ、ベンチ、イス、レジャーシートを自由に使って、潮風の吹くまま、気の向くまま、素敵な時間をお過ごしください。

こどもはワイワイ、おとなもニコニコ♪

キッズエリアは、木のおもちゃやワークショップなど、こどももおとなも楽しめる場所。自由に、元気に!家族で遊べるコンテンツでお迎えします。授乳室もあります。

地元の食べものでほっこり♪

あなたの知らない「おいしい!」が、敦賀にはあります。
地元食材を使った料理や地元産の果物、お菓子のふるまいをお楽しみください。
きっと何度も食べたくなる、おいしい出会いがあるはず。

電動シェアサイクルで周辺散策

つるがシェアサイクルの1時間フリーライド。気の向くままに敦賀のどこにだって行けちゃいます。
※会員登録が必要です。

敦賀に残る”人道の港”エピソード

敦賀の松原でのポーランド孤児たち

ポーランド孤児763人が敦賀港に上陸

ポーランド孤児とは、ロシア革命後の内戦状態であったシベリアで家族を失い、過酷な状況にあったポーランドの子どもたちのことです。
孤児を救うために、日本赤十字社は1920~22年にかけて孤児の受け入れを行い、合計763人のポーランド孤児が敦賀港に上陸しました。当時の敦賀の人々は、菓子・玩具・絵葉書等の差し入れや宿泊・休憩所を提供するなど、温かい手を差し伸べました。

敦賀港への上陸を待つユダヤ難民たち 
朝日新聞記事(昭和16年6月6日)

杉原千畝が発行したビザを携えて、ユダヤ難民数千人が敦賀港に上陸

1940~41年、ユダヤ難民はナチス・ドイツの迫害等から逃れるため、リトアニアのカウナス領事代理・杉原千畝氏が発給した「命のビザ」を携え、リトアニアからウラジオストクを経て、敦賀港に上陸しました。苦難の旅路を経て敦賀に降り立った彼らは、敦賀の街が「天国(ヘブン)に見えた」と後に語っています。上陸した彼らに当時の市民は、リンゴなどの果物を無償で配ったり、銭湯を無料で開放したりしました。